車を購入したくても、忙しいとなかなか店舗に行く時間がない、そういった人もいるのではないでしょうか。そんなときにおすすめなのが、代理人に車の購入手続きをしてもらうことです。
代理人がいれば、忙しい中わざわざ無理に時間を作らなくても、問題なく手続きを進めて車を購入してもらえます。今回は、車を代理人に購入してもらうためにはどうすればよいのかなどを詳しく解説します。
車を代理で購入するなら委任状が必要
車を代理人に購入してもらうには、委任状が必要です。車の購入以外にも、重要な手続きの際には委任状が必要になることも少なくないので、使ったことがあるという人もいるのではないでしょうか。
ここでは、委任状について詳しく説明するので、正しく委任状を使って車の購入手続きを行いましょう。
委任状とは
車の購入を決めるまではそうでもないですが、最終的に購入するまでにはさまざまな手続きが必要で、何度も店舗を訪れなくてはならないというケースもあります。
仕事が忙しくてなかなか時間が取れない人であれば、手続きができるまでに時間がかかってしまい、納車が遅くなってしまうこともあるでしょう。
そういった時には、委任状を渡しておくことでディーラーなどが代理で手続きをしてくれます。面倒で知識が必要な手続きをすべてプロが代行してくれるため、安心して任せられるでしょう。
委任状を使うとだれが手続きできるのか
委任状を使うと、車の販売店やディーラーなどが代行手続きをしてくれますが、友人や知人などに依頼しても問題はありません。委任状はあくまで代理人としての権限を委譲するための書類なので、指定さえすればだれを代理にしても変わりないからです。
一般的には車を購入する販売店に委任状を渡して、もろもろの手続きをしてもらうことがほとんどです。
委任状で代行できる手続き
委任状があるからといって、何もかもを任せるということにはなりません。具体的には、代理でしてもらう手続きは中古車を購入したときに必要となる「名義変更(移転登録)」と、「車庫証明の申請」です。
中古車を購入した場合は名義変更の手続きが必要なので、委任状を渡して中古車販売店に任せましょう。車庫証明は新車でも中古でも、車を購入した際には必ず必要になる物であり、取得を法律で義務付けられています。
取得のためには警察署に日を置いて2度、手続きに行かなくてはならず、取得するには申請から約1週間程度かかります。そのため、代行で依頼できるならしておくほうが、費用は掛かりますが手間や時間はかかりません。
名義変更の概要
名義変更をするとはいっても、具体的に名義変更とはどのような物なのか、必要な書類は何があるのかなどを把握しておく必要があります。自分で手続きをするとなると面倒なので、代理で委任できるならそのほうが良いでしょう。
名義変更とは
名義変更とは、その名のとおり車の所有者名を変更するための手続きです。中古車を購入した場合は、所有者の名義が以前のオーナーの藻になっているため、自分の車とするには必ず名義変更の手続きを行わなくてはなりません。
車を購入するだけではオーナーと正式に認められず、法的な手続きが必要です。手続きは、ナンバープレートを発行した管轄の運輸支局で行います。
名義変更に必要な書類
名義変更は、手続きは簡単ですが、用意しなければならない書類がいくつかあります。具体的には、委任状・印鑑証明書・車庫証明書・譲渡証明書の4つが必要です。
これらの中で一つでも漏れがあると、手続きができません。ただし、譲渡証明書には実印が推していなければ意味がないため、きちんと確認しておくと安心できます。
名義変更の手続きは代行が一般的
名義変更の手続きは、自分ですることはめったになく、店舗側に代行してもらうのが一般的です。店舗側は知識や経験が豊富なため、スムーズに手続きを終えることが可能だからです。
また、自分で手続きをしようと思うと、時間と労力がかかってしまいます。そのようなことにならないためにも、店舗側に委任状を渡して一任しておくと良いでしょう。
車庫証明の概要
次に車庫証明ですが、車庫証明の取得は義務付けられていて、新車でも中古車でも、車を購入すれば必ず申請しなければなりません。
車庫証明は、いわゆる「車の保管場所がある」ことを証明するためのものだからです。しかし、車庫証明を取得するためには、平日の昼間に日を開けて最低2回、訪問しなければならないからです。
なかなかそのような時間が取れないといった場合には、委任状で車の販売店や行政書士などのプロフェッショナルに任せましょう。
車庫証明を取得するには2,500~3,000円かかりますが、車庫証明の取得を代理で依頼するとなると5,000~25,000円程度かかります。
わざわざ仕事を休んで車庫証明を取得するよりは、すべて一任した方が面倒がないといえます。必要書類は警察署の窓口でもらうか、警察のホームページからダウンロードしましょう。
ダウンロードするときには、複写になっている所依類は、同じものを2枚書く必要があるということに注意してください。
印鑑証明書の発行方法
委任状には、必ず実印を押さなくてはなりません。シャチハタは認められないので、注意しましょう。また、認印も不可です。また、実印であるということを証明するために、印鑑証明も一緒に渡す必要があります。また、印鑑は実印として役場に登録することで、実印として認められます。
登録する印鑑は認印でも凝った印鑑でも良いですが、実印として登録した印鑑がわからなくならないように、分けて保管しておくと良いでしょう。もし実印を登録していないのであれば、早めに役場へ行って登録を済ませておきましょう。
苗字のみでもフルネームでも、名前のみの印鑑でも問題はありません。また、印鑑の登録を行う際には、運転免許証かパスポート、マイナンバーカードが必要になるので、事前に用意しておくことが大切です。
基本的には顔つき証明書が必要なので、運転免許証がおすすめです。印鑑証明を発行するためには、手数料として300円程度が必要であり、住んでいる市町村の役場へ行くと発行してもらえます。
まとめ
本記事では、車の購入の際の代理人について解説しました。車を購入する際の手続きが面倒と感じる人は、委任状を書いて、車の販売店や行政書士などに渡すようにしましょう。手間も労力もかけたくないと考えているなら、代理人に依頼するのがおすすめです。
コメント