共有名義の車庫証明の手続き

自動車を購入または所有する際には「車庫証明(正式名称:自動車保管場所証明書)」が必要ですが、車両が共有名義の場合、通常の手続きと異なる点があります。本記事では、共有名義の車庫証明手続きについて、必要な書類や注意点を詳しく解説します。


1. 車庫証明とは

車庫証明は、自動車を保管する場所が確保されていることを証明するための書類で、車両の登録や名義変更時に必要です。この手続きは、各都道府県の警察署(交通課)で行います。


2. 共有名義とは

共有名義とは、1台の車両の所有者が2名以上である状態を指します。一般的には夫婦や親子、ビジネスパートナーが共同で所有する場合に共有名義が用いられます。車検証には複数の所有者が記載されますが、通常、代表者1名が「申請者」として手続きを行います。


3. 共有名義の車庫証明手続きの流れ

共有名義の場合の手続きは、以下の流れで進めます。

  1. 保管場所の確保
    • 自宅の敷地や月極駐車場など、車両を保管する場所を確保します。
    • 駐車場が賃貸契約の場合は、契約名義が共有名義人のいずれかである必要があります。
  2. 申請者の決定
    • 車庫証明の申請者は、共有名義のうち1名が代表者となります。
  3. 必要書類の準備
    • 車庫証明の申請には以下の書類が必要です:
      • 保管場所使用権原証明書(駐車場の契約書や使用承諾書)
      • 保管場所の所在図・配置図(駐車場の位置を示す地図)
      • 車庫証明申請書(警察署で入手、または各都道府県警察のウェブサイトからダウンロード)
      • 使用の本拠の位置を証明する書類(住民票や運転免許証のコピー)
  4. 申請書類の提出
    • 管轄の警察署に書類を提出します。
    • 手数料は地域によって異なります(概ね2,000円~3,000円程度)。
  5. 審査と証明書の交付
    • 警察署での審査後、問題がなければ車庫証明書が交付されます(通常2~3営業日)。
    • 交付時に追加手数料が必要になる場合があります。

4. 注意点:共有名義特有のポイント

共有名義の車庫証明を申請する際に注意すべき点をまとめました。

(1) 名義の一致

  • 駐車場契約の名義が共有名義人のいずれかでない場合、保管場所使用権を証明するための追加書類が必要となる場合があります。

(2) 車庫証明の代表者

  • 車庫証明の申請者が誰になるかは、共有名義人同士で事前に決めておきましょう。

(3) 申請時の補足説明

  • 共有名義であることを明示し、必要に応じて車検証のコピーや名義を証明する書類を提出してください。

5. よくある質問

Q1: 車庫証明の申請者は共有名義人全員でないといけませんか?
→ いいえ、申請者は共有名義人のうち1名が代表して手続きを行います。

Q2: 共有名義人のどちらの住所で車庫証明を申請すべきですか?
→ 車両の使用の本拠地(通常は居住地)に基づいて申請します。共有名義人が異なる住所に住んでいる場合は、車検証の「使用の本拠の位置」が基準になります。

Q3: 共有名義であることを証明する書類が必要ですか?
→ 通常は不要ですが、警察署によっては車検証のコピーを求められることがあります。


6. 専門家への相談のすすめ

共有名義の車庫証明手続きは、書類の準備や確認事項が多く、初めて手続きする場合には戸惑うことがあるかもしれません。不安な場合は行政書士に相談することで、手続きをスムーズに進めることが可能です。また、専門家に依頼することで、書類の不備や申請ミスを防ぐことができます。


7. まとめ

共有名義の車庫証明手続きは、通常の手続きとほぼ同じですが、代表者や書類準備の際に特有の注意点があります。共有名義であることを意識して、適切な書類を準備し、必要に応じて専門家の助けを借りることで、トラブルを回避しスムーズに手続きを完了しましょう。