自動車登録の一時抹消登録
自動車登録（一時抹消登録）とは、車の登録状態を一時的に抹消する手続きのことを指します。
この手続きを行うことによって、車は一時的に公道を走ることができなくなります。
一時抹消登録をすることで、自動車税などの税金の課税が免除され、自賠責保険の支払い義務もなくなります。
その結果、年間で数万円以上の節約ができるため、車の利用機会が減っている場合には有効な手続きと言えます。
一時抹消登録の手順を解説します。
一時抹消登録の手続きを行うためには、まずナンバープレートを取り外す必要があります。
その後、運輸支局に必要な書類を揃えて行き、書類の記入と提出を行います。
この際、登録識別情報通知書を受け取り、保管します。
さらにその後、自動車税の還付手続きも税事務所で行う必要があります。
一時抹消登録は、車を一時的に使用しない場合や盗難などで手元に車がなくなった場合などに有効です。
例えば、数年間海外や遠方に出張することが決まった場合など、車の利用機会がなくなる予定がある場合には、一時抹消登録を検討する価値があります。
一方、永久抹消登録は、一時的ではなく車の登録を永久的に抹消する手続きです。
永久抹消登録を行うと、車を再登録することは不可能となります。
そのため、車を廃車する場合などに適用されます。
自動車登録（一時抹消登録）は、車の利用状況に合わせて柔軟に選択することができる手続きです。
車の利用機会が減っている場合や一時的に車を使用しない予定がある場合には、一時抹消登録を検討してみると良いでしょう。
自動車登録の必要な書類（一時抹消登録）
自動車登録（一時抹消登録）をする際には、いくつかの必要な書類があります。
この手続きは、一時的に自動車の使用を中止する場合に行われます。
まず、車検証が必要です。
車検証には所有者の氏名や住所が記載されていますが、この情報が印鑑証明書と一致しない場合は、住民票や戸籍謄本、商業登記簿謄本などの書類が必要です。
これらの書類は、発行日から3ヶ月以内のものである必要があります。
新旧住所の変更の経緯が記載されていることを確認してください。
もし現在の住民票などから車検証の住所とのつながりがわからない場合は、住民票の他に住民票の除票や戸籍の附票、商業閉鎖登記簿謄本なども必要になります。
個人の姓名変更については、住民票だけでは確認できない場合は、戸籍の謄本や抄本も必要です。
さらに、自動車検査証やナンバープレート、申請書も必要です。
自動車検査証には「Aタイプ」と「Bタイプ」の2つのタイプがありますので、確認しておきましょう。
このように、自動車登録（一時抹消登録）をする際には、いくつかの書類が必要となります。
多くの都道府県では、自宅からインターネットで申請が可能ですので、手続きの流れに従って進めてください。
まとめ
一時抹消登録は、一定期間だけ自動車を使用しない場合や、廃車手続きをする前に一時的に登録を抹消する場合に利用されます。
一時抹消登録をすると、自動車の所有者は一時的に自動車税や自賠責保険の支払いを免除されます。
また、車検証の原本やナンバープレートの返納もします。
一時抹消登録の期間中は自動車を使用することはできません。
そして、一時抹消登録をするには、まず運輸支局やインターネットを通じて申請書を提出する必要があります。
申請書には、自動車の情報や一時抹消登録の理由などが記入されます。
また、車検証やナンバープレートが紛失している場合でも、特別な手続きがありますので、運輸支局に相談してください。
一時抹消登録の手続きが完了すると、運輸支局から登録識別情報が発行されます。
この登録識別情報は、自動車の所有者が自動車を保管していることを証明するものであり、警察や保険会社などに必要な場合があります。
一時抹消登録の期間が終了すると、自動車の登録を再開するために再登録手続きを行う必要があります。
再登録手続きでは、新規登録になります。
この時に登録識別情報も提出します。
また、自動車税や自賠責保険の支払いも再開する必要があります。
一時抹消登録は、一時的に自動車を使用しない場合や廃車手続きをする前に利用される便利な制度です。
ただし、手続きや必要な書類には注意が必要ですので、運輸支局の窓口やインターネットを通じて正確な情報を入手しましょう。
