車庫証明の所在図は、特定の要件を満たす場合に作成・添付を省略できます。ただし、所在図を省略しても手続きがスムーズに進むとは限らないため、条件をよく確認する必要があります。さらに、保管場所標章番号の確認方法や注意点を理解することが重要です。
車庫証明の所在図省略が可能な条件
所在図の役割と省略可能なケース
所在図は、自動車の保管場所を明示する地図で、通常は車庫証明申請時に必要です。しかし、以下の要件を満たす場合、所在図の添付を省略することが認められています:
- 使用の本拠地と保管場所の変更がない
旧自動車の車庫証明で登録されている「自動車の使用の本拠の位置」と「保管場所の位置」に変更がない場合。 - 旧自動車の車庫を引き続き使用する場合
新しく購入した自動車を、旧自動車と同じ保管場所に駐車する場合。 - 保管場所標章番号の記載が可能な場合
車庫証明申請書に旧自動車の保管場所標章番号を記載できること。
これらの条件を全て満たすことで所在図の添付を省略できます。
保管場所標章番号の確認方法
保管場所標章(ステッカー)からの確認
保管場所標章番号は、通常自動車の後部ガラスに貼られているステッカーに記載されています。このステッカーには9桁の番号が明記されており、これが保管場所標章番号です。
以下の例外では、ステッカーの貼り付け場所が異なる場合があります:
- オープンカーなど後部ガラスがない車両。
- 後部ガラスへの貼付が視認性を損なう場合。
- 後部ガラスへの貼付が不適当と認められる場合。
これらの場合には、車両の左側面に保管場所標章が貼り付けられることがあります。
保管場所標章番号通知書からの確認
車庫証明の取得時に交付される「保管場所標章番号通知書」にも番号が記載されています。この通知書を確認することで、標章番号を把握できます。
もし通知書が見つからない場合、多くの場合は車検証入れやダッシュボード内に保管されています。これらの書類は重要なので、分かりやすい場所に保管しておきましょう。
所在図省略時の注意点
省略は義務ではない
所在図の添付を省略できる場合でも、省略は必須ではありません。必要に応じて所在図を作成し提出することも可能です。手続きのスムーズさや正確性を考慮して、判断しましょう。
配置図の作成は必須
所在図を省略する場合でも、車庫内での駐車位置を示す「配置図」は必ず添付する必要があります。所在図省略が可能な場合でも、配置図を忘れないよう注意してください。
手続きの確認と準備
所在図の省略条件が適用されるかを事前に確認し、必要な書類を正確に準備することが大切です。条件を満たしていない場合は、所在図の作成が必要です。
まとめ
車庫証明の所在図は、特定の条件を満たす場合に限り添付を省略できます。この条件には、使用の本拠地や保管場所に変更がないこと、旧自動車の保管場所標章番号を記載できることが含まれます。ただし、省略は義務ではなく、状況に応じて所在図を作成し提出することも可能です。
保管場所標章番号の確認は、ステッカーや通知書を活用することで容易に行えます。申請前に必要な条件や書類を十分に確認し、正確な手続きを進めましょう。車庫証明手続きは、自動車を安全に運行するための重要な要素であり、正確さが求められます。