自動車を購入したときや引っ越しの時に車庫証明が必要になるといわれることがあるでしょう。しかし、そもそも車庫証明とはどういったものなのか、なぜ必要なのかよくわからないという人もいます。
車庫証明を取得するための費用についても、気になりますよね。
そこで、この記事では車庫証明にかかる費用や必要な書類、手続きに関して詳しく解説します。
車庫証明の取得は行政書士に代理取得してもらうこともできるので、手続きが面倒という人はぜひ活用してみましょう。
車庫証明とは
車庫証明は、法律で取得することが義務付けられているものであり、「自動車保管場所証明」とも呼ばれています。
ただし、車庫証明の取得が義務付けられているのは普通自動車であり、軽自動車は必要ありません。また、一部適用除外地域があります。
適用除外地域に該当する場合は、車庫証明を取得する必要がないため、該当するかどうかを事前に確認しておくと良いでしょう。
車庫証明が必要になるとき
車庫証明が必要になるのは、以下のような場合です。
- 車を購入したとき
- 車を譲り受けたとき
- 引っ越しをしたとき
- 所有者が変わったとき
- 車庫の位置を変えたいとき
車は、新車でも中古でも購入したタイミングで車庫証明を取得する必要があります。また、車を譲り受けたときや所有者が変わったときなども車庫証明が必要になります。
引っ越しの場合は、たとえ車の保管場所が変わらなくても車庫証明を取得しなくてはなりません。
また、車の位置が変わるときには車庫証明ではなく「保管場所届出手続」を出す必要があります。
車庫証明の取得費用
車庫証明を取得するときには、以下の費用が必要になります。
- 申請手数料:2,100~2,300円
- 標章交付手数料:500~610円
費用に幅があるのは、地域によってかかる費用が多少違ってくるからです。
また、車庫証明が必要なのは普通自動車のみですが、地域によっては軽自動車も届け出を出さなくてはならない場合があります。
その場合、かかる費用は標章交付手数料のみとなります。
車庫証明を取得する方法
車庫証明を取得する方法としては、自力で取得する場合と代行で依頼する場合があります。
それぞれ必要となる書類は変わりません。車庫証明を取得する前に車の保管場所である車庫の準備をし、以下の書類をそろえましょう。
- 自動車保管場所証明申請書
- 保管場所標章交付申請書
- 保管場所の所在図・配置図
- 保管場所使用権原疎明書面(自認書)もしくは保管場所使用承諾証明書
- 使用の本拠の位置が確認できるもの
書類に関しては、警察署のホームページからダウンロードできます。
ただし、保管場所使用権原疎明書面(自認書)は自分が保管場所の所有者である場合のみであり、もし駐車場を借りているのなら、管理者に保管場所使用承諾証明書を記載してもらう必要があります。
管理者によっては手数料が必要になるため、事前に確認しておくと良いでしょう。使用の本拠の位置が確認できるものは、運転免許証や公共料金の領収書で大丈夫です。
自力で取得
自力で取得する場合は、書類を不備なくそろえ、きちんと記載したうえで警察署に提出に行きましょう。書類を提出したら、いったん帰宅します。
もし書類に不備がある場合は、書類を受理してもらうことができないため、再度そろえて警察署に行かなければなりません。
二度手間になるので、書類はしっかり確認して完璧にしておくことをおすすめします。
車庫証明の交付までには、申請から3~7日程度日数がかかるため、1週間くらいして再度警察に行きましょう。
代行で取得
自力で取得するのは難しくない車庫証明ですが、警察は平日の昼間しか開いていません。
そのため、平日の日中に時間が取れない、管轄となる警察署が遠いという場合には、行政書士などに代行を依頼することができます。
代行を依頼する場合は手数料として5,000~20,000円程度かかります。費用がかかる分、手間を省くことができます。
また、書類の提出だけや書類の作成からすべて代行してもらうなど、さまざまなプランがあるため、どこまでやってほしいのかを決めておくと良いでしょう。
車庫証明に関するよくある質問
車庫証明の取得に関するよくある質問をピックアップしたので、車庫証明取得方法に疑問や質問があるなら、ぜひ参考にしてみてください。
車庫証明の取得には時間がかかる?
車庫証明の取得には、3~7日程度時間がかかります。書類に不備がなければ4・5日程度で発行されますが、もし書類に不備があれば受理されずにやり直しになるため、1週間程度かかる場合もあります。
車を購入したらいつまでに車庫証明を取得すればいい?
車を購入したら、納車までには車庫証明を取得しておきましょう。
書類の関係上、車を購入する間に車庫証明を取得することはできず、車庫証明が取得できていなければ納品することができないからです。
まとめ
車庫証明の取得は難しくはありませんが、面倒で手間がかかります。
特に警察署は平日の昼間しか開いていないにもかかわらず、最低2回は行かなくてはなりません。
もし手間をかけたくない、平日に休みが取れないなどであれば、行政書士に依頼して代理で取得してもらうのも一つの手段です。
自分に合った方法で、車庫証明を取得するようにしましょう。
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