車の買い替えに必要な書類は?新車を買い替えるまでにお流れも解説

車の購入と売却と譲渡

車は何十年も使えるものではなく、「古くなったから」「新しい車が出たから」など、さまざまな理由で車を買い替えたいという人もいるのではないでしょうか。

しかし、車を買い替える際に、何を用意したらいいか迷うものです。どの書類がいるのか、事前に用意しておくべきものはどういったものなのかがわからなければ、車を購入するときにスムーズに進めることができないでしょう。本記事では、車の買い替え時に必要な書類について詳しく解説します。

車を買い替えるときに必要となる書類は?

車を買い替える場合、契約時に用意しておかなければならない書類があります。必要となる書類をチェックしておくことで、よりスムーズな取引が可能になるでしょう。ここでは、車の買い替え時に必要とされる書類について詳しく解説します。

事前に用意できる書類は少ない 

車を売却・購入する際に用意しなければならない書類は、案外少ないものです。また、書類のいくつかは販売店で用意するため、自分で用意する書類はほとんどありません。ここでは、どのような書類を用意しなければならないのかを把握しておきましょう。

【自分で用意する書類】

  • 実印
  • 印鑑登録証明書
  • 車検証
  • 住民票
  • 自賠責保険証明書
  • 自動車納税証明書
  • 自動車リサイクル券

実印と印鑑登録証明書はセットで使用するものであり、印鑑登録証明書は事前に登録しておくことで市町村役場に行けば300円前後で発行してもらえます。実印は、印鑑登録証明書に登録されている印鑑を使用します。この2つは軽自動車を購入する際には不要です。

また、車検証に関しては通常車に原本を載せておくものなので、失くすことはないでしょう。車検証は車を売却する際に必要なので、車の買い替えで今の車を下取りしてもらうなどあれば、提出する必要があります。

住民票は、軽自動車を購入するときに現在の住所を証明するものとして必要になります。普通自動車を購入するのであれば不要です。自賠責保険証明書も車検証と同じで車に乗せてあるため、車を売却するときにそのまま提出すれば問題はありません。

自動車納税証明書は必ず必要というわけではありませんが、必須というわけではありません。ただし、提出を求められることもあるため、念のために携帯しておくと良いでしょう。そのほか、車の購入時にもらっている自動車リサイクル券を用意しておきましょう。

【販売店で用意してくれるもの】

  • 自動車保管場所証明書
  • 委任状
  • 譲渡証明書
  • 自動車検査記入申請書

自動車保管場所証明書は、いわゆる車庫証明と呼ばれるものであり、車を保管する場所があることを証明するための書類です。車庫証明は自分で取得すれば約3,000円で済みますが、販売店や行政書士などの専門家に依頼すると15,000~25,000円程度の手数料がかかります。

ただし、取得するためには平日の昼間に警察署に2回行かなくてはならないため、時間が無かったり面倒だったりするなら代行を依頼するのも一つの手段です。軽自動車の場合は不要なことが多く、地域によって必要となるため、販売店に確認するようにしましょう。

委任状は、車の売却・購入時どちらでも必要になります。販売店が名義登録や車庫証明の代理取得などをする際に必要になるものです。ちなみに、軽自動車を売却する際には、委任状は不要です。

譲渡証明書は、新しい持ち主に譲渡したことを証明する書類であり、軽自動車の場合は必要ありません。実印で押印しておく必要があります。自動車検査記入申請書は、軽自動車を売却する際に必要なものであり、普通自動車の場合は必要ありません。

普通自動車の購入時には印鑑証明を用意

軽自動車を購入するときには必要ありませんが、普通自動車を購入する際には印鑑証明と実印が必要になります。印鑑登録をしていない場合は、事前に登録しておきましょう。

印鑑証明と実印は、本人であることを証明するものなので、重要な書類などに押印することになります。普通自動車は資産としてみなされるため、契約時に押印するのは実印となり、軽自動車は資産と見なされないため、認印を使用します。

住民票が必要になるのは軽自動車

基本的に、軽自動車を購入する際には、住民票が必要です。普通自動車を購入する際には必要ありませんが、例外として車検証の住所と印鑑登録証明書の住所が異なる場合は普通自動車を購入する際でも住民票が必要になるため、気を付けましょう。

車を買い替えるまでの流れ

車の買い替えということは、初めての購入とは異なり、現在所有している車を売却することも同時に行うということになります。 スムーズに車の買い替えをするためには、ある程度流れを把握しておく必要があるでしょう。ここでは、車を買い替えるときの流れについて詳しく解説します。

  1. 新しく購入する車を決める
  2. 見積もりを取る
  3. 買取り・下取り・廃車の準備
  4. 各種手続き
  5. 納車

それぞれどういったことなのかを、詳しくみていきましょう。

新しく購入する車を決める

買い替えをするときにまずしなくてはならないことは、新しく購入する車を決めることです。車の種類は多くありますが、スポーツカーが良いのかSUVが良いのか、それともミニバンが良いのかなど、目的に合った車を探す必要があります。車を使う目的を明確にして、目的に合った車を選ぶようにしましょう。

見積もりを取る

目的に合う車を見つけたら、見積もりを取ります。見積もりには本体価格以外にも税金や代行手数料などが入るため、「思ったよりも高かった」という場合もあるので、不要なオプションをつけないなど調整してできるだけ予算内に収まるようにしましょう。

見積もりに納得ができたら、車を試乗します。車は見た目だけでなく乗り心地なども重要なため、しっかりチェックしましょう。乗り心地も問題なければ、商談に入りましょう。必要なオプションやグレードを決定し、再度見積もりを出してもらってください。

買取り・下取り・廃車の準備

購入する車が決まれば、これまで乗っていた車の処分についても決めなければなりません。車を売却する際には、別途中古車販売店にいって売却をするか、新しい車を購入する販売店で下取りをしてもらうかになります。

もちろん、個人売買も可能ですが、個人売買にすると手続きや交渉もすべて自分でしなくてはならないため、注意が必要です。車を買い替えるのであれば、車を購入する販売店で下取りをしてもらうのが簡単で手間がかかりません。 

各種手続き

車の購入と売却が決まったら、必要な書類を早めに準備しておきましょう。必要な書類は、普通自動車か軽自動車かによっても異なるため、指定の日までにきちんと準備をして、スムーズに進められるようにします。

このときに、自動車保険の手続きなどもしておかなくてはなりません。とはいえ、新しい車を購入してから1か月以内に手続きを完了すれば大丈夫です。

納車

全ての手続きと支払いが完了すれば、納車となります。とはいえ、手続きが完了してすぐに納車されるというわけではなく、 新車で人気のある車種だと長ければ数か月かかることもあります。中古車であれば比較的納品が早く、多くが手続き終了から1週間程度で納車されます。

車の買い替えに必要な書類は前もって用意できる

車の買い替え時に必要な書類は、前もって用意できるものはしておくとスムーズに手続きできます。とくに、印鑑証明や住民票などは、市町村役場へ行った時にでもついでに取得しておくと良いでしょう。

ただし、契約時に使用できるのは発行から3か月以内の書類だけになるので、前もって取得しておく場合は期限切れに注意してください。車庫証明については販売店に代行を依頼するなら問題はありませんが、取得してから1か月以内という期限があるので、気を付ける必要があります。

書類をなくしてしまったら?

車の買い替えに書類が必要といっても、もしもなくしてしまったときにはどうすればよいのか、と悩んだことはないでしょうか。もちろん、印鑑証明や住民票のように市町村役場ですぐに発行しても答える書類であれば、なくしても再発行が可能なので問題はありません

しかし、他の重要な書類を紛失してしまったら、再発行をしてもらう必要があります。たとえば、車検証の場合は、管轄となる運輸支局に再ハックを依頼する必要があります。

重要なのは、車両の自動車登録番号を管轄している運輸支局という点で、現在は遠くに住んでいるという場合でも直接管轄の運輸支局へ行かなければ再発行はしてもらえません。

自動車税納税証明書に関しては、もし失くしてしまったら都道府県税事務所か自動車税事務所などで再発行してもらうことができ、窓口まで行かなくても郵便で申請できる場合もあります。ただし、こちらも「車両の自動車登録番号を管轄する」事務所であることが重要です。

ちなみに、軽自動車納税証明書はなくしても住んでいる地域の市町村役場の窓口に言えば再発行してもらえます。自動車損害賠償責任保険証明書は加入している保険会社に依頼すれば再発行してもらえます。

自動車リサイクル券に関しては、再発行は不可です。ただし、代わりに「自動車リサイクル料金の預託状況」を印刷して使うことができます。ほぼ再発行が可能とはいえ、重要な書類はまとめて保管しておくことをおすすめします。

まとめ

 車を買い替える際には、多くの書類が必要というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、実際のところそこまで多くの書類は必要ありません。

そのほとんどがすぐに発行してもらえるものであり、手間もかからないので、手続きもそれほど時間がかかりません。車の買い替えを考えているなら、スムーズに進めるためにも用意できる書類は早めに用意しておきましょう。

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