車庫証明にかかる費用がどのくらいなのか、車庫証明を取得する前に把握しておく必要があります。
また、車庫証明が自分で取得できるのか、行政書士などの専門家に依頼するほうが良いのかも確認しておかなくてはなりません。
専門家に依頼する場合には、その分費用がかかることを考えれば、なおさらです。
本記事では、車庫証明にかかる費用や行政書士に依頼する際のメリット・デメリットなどを詳しく解説します。
車庫証明にかかる費用
車庫証明にかかる費用は、都道府県によって多少違いがあります。
また、普通車の場合は車庫証明が必要ですが、軽自動車の場合は車庫証明は必要ありません。
ただし、住んでいる地域によっては警察署へ「保管場所届出書」を提出しなければならない場合があります。
「保管場所届出書」が必要かどうかは、警察署か全軽自協のホームページを確認するとわかるので、まずは管轄の警察署で届け出が必要かどうかをチェックすると良いでしょう。
「保管場所届出書」にかかる費用は500~610円程度となっていて、警察署によって異なります。
普通車の場合
普通車の場合は、必ず車庫証明が必要です。申請手数料として2,000~2,300円がかかり、標章交付手数料として500~610円がかかります。
このほかに、「保管場所使用承諾証明書」が必要な場合があります。
「保管場所使用承諾証明書」は、駐車場を借りている場合は、駐車場の持ち主に発行してもらわなくてはなりません。
一般的に「保管場所使用承諾証明書」を貰うには発行手数料を駐車場の持ち主に支払う必要がありますが、料金は駐車場の持ち主によって異なるため、事前に電話などで問い合わせておくと良いでしょう。
ただし、自分の持っている土地に駐車したり、賃貸契約書の中に含まれていたりする場合は、発行手数料は不要です。
車庫証明取得手順
車庫証明を取得するにはどうすればいいのか、と悩む人もいるのではないでしょうか。ここでは、車庫証明取得手順について詳しく解説します。
①書類の準備
車庫証明を取得するためには、ひとまず車庫証明取得に必要となる書類を用意する必要があります。車庫証明取得に必要な書類は、以下の通りです。
- 自動車保管場所証明申請書(軽自動車の場合は自動車保管場所届出書)
- 保管場所標章交付申請書
- 保管場所の所在図・配置図
- 保管場所使用承諾証明書もしくは自認書
- 使用の本拠の位置が確認できるもの
上記書類の中で、自動車保管場所証明申請書(軽自動車の場合は自動車保管場所届出書)・保管場所標章交付申請書・保管場所の所在図・配置図は、警察署のホームページからダウンロードできる場合があります。
警察署によって違うため、どの書類がダウンロード可能かは確認してみてください。
ダウンロードできない場合は、管轄の警察署に問い合わせてみると良いでしょう。
保管場所使用承諾証明書は、駐車場の持ち主に発行してもらえます。
ただし、賃貸契約をしている場合には、既に保管場所使用承諾証明書が不動産会社に保管されている場合が多く、そういった時にはコピーをとるだけで問題ありません。
使用の本拠の位置が確認できるものは、運転免許証のコピーを用意しておきましょう。
②管轄の警察署に提出
書類を間違いなく準備したら、管轄の警察署へ届け出ましょう。
書類に不備があると再度提出しなくてはならないため、注意が必要です。
必ずチェックしてから持ち込むようにしてください。
警察署で書類を提出すると「納入通知書兼領収書」が渡されるので、なくさないようにしましょう。
この後、警察が現地調査をして車庫証明を交付できるかどうかを決めます。
とくに問題がなければ、書類提出をして3~7日後に再度警察署に出向くと、車庫証明を交付してもらえます。
この時、標章交付手数料を支払います。
また、最初に渡された「納入通知書兼領収書」も料金と一緒に渡す必要があるため、忘れないようにしましょう。
一般的に警察署は平日の8:30~16:30しか開いていないため、注意が必要です。
ただし、受付時間は警察署によって多少違いがあるため、気になるようなら事前にホームページや電話などで確認しておくようにしましょう。
軽自動車の場合は現地調査などは不要なので、届け出を出してすぐに交付してもらうことができます。
車庫証明を行政書士に依頼するメリット
車庫証明の取得は、行政書士に依頼することもできます。
行政書士は法律に詳しいだけでなく、書類作成のプロなので、車庫証明の取得を依頼することができます。
ここでは、行政書士に依頼するメリットについて詳しく解説します。
行政書士に依頼するメリットは?
車庫証明を行政書士に依頼するメリットは、平日の昼間に警察署に行かなくて良いという点です。
警察署は土日祝日が休みで、夕方も16:30には閉まってしまいます。
そのため、平日の昼間は忙しくて時間が全く取れない、という人でも行政書士に任せておけば問題ないでしょう。
また、書類に不備があると、再度やり直しです。
行政書士に依頼すれば書類の作成などもしてもらえるので、その点もメリットといえるでしょう。
時間や手間を賭けたくない、と考えているなら、行政書士に依頼するのがおすすめです。
デメリットもある
行政書士に依頼すると、メリットばかりではありません。
行政書士に依頼して車庫証明を取得するなら、依頼費用として別途5,000~20,000円かかります。
余分な費用がかかってしまうのが、デメリットといえるでしょう。
また、信頼できる行政書士を見つけるのも手間がかかり、たとえ見つけても、今度は行政書士とのやり取りが面倒と感じる人もいます。
まとめ
車庫証明の取得をするには費用がかかり、書類の作成もしなくてはならないことを解説しました。
行政書士に依頼すれば手間はかかりませんが、その分依頼するための費用が余分にかかってしまいます。
時間がない人や間違いない書類を作成してほしい人は行政書士に依頼するのがおすすめです。
平日に時間が取れる人でなるべく費用をかけたくないと考えている人は、自分で申請するようにしましょう。
車庫証明の申請は、自分に合った方法で行うようにしてください。
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