車を購入する際の委任状を入手する方法と書き方

車の購入と売却と譲渡

車を購入する際には、委任状が必要です。しかし、委任状が必要なことはわかっていても、なぜ必要なのか、詳しいことはわからないという人もいるのではないでしょうか。本記事では、車を購入する際に委任状が必要となる理由や、入手方法について詳しく解説します。

車の購入時には委任状が必要

委任状とは、そもそも車を購入する人がしなければならない手続きを代行してもらうための書類です。たとえば、勝手に代理人であると名乗っても手続きをすることはできません。

なぜなら、うそをついているかもしれないからです。そのため、確かに代理人である、という証拠の書類が必要になります。それが、委任状です。

委任状もただ単に記入した紙があればよいというわけではなく、捺印や本人の署名が必要になります。ちなみに、なぜ委任状が必要になるのかといえば、車を購入するということは公的機関に届け出をしなければならないということだからです。

公的機関は基本的に平日の昼間しか開いていないため、手続きのたびに時間を作らなくてはなりません。さすがに毎回平日に昼間に休むのは難しいため、そういったもろもろの手間がかかる手続きを、代理人として販売店が行ってくれます。そのために必要な書類が、委任状です。

委任状が必要になるのはなぜ?

 車を購入する際に委任状が必要になるのは、車を販売する業者が購入者の代わりに登録手続きを行わなくてはならないからです。そのため、車を購入する際には、必ず委任状が必要となり、それは新車でも中古でも変わりありません。

また、新車の場合は他にもナンバー登録の手続きも必要です。ナンバープレートは、普通車の場合は陸運支局、軽自動車の場合は軽自動車検査協会に行かねばなりません。

中古車を購入した場合は、車検証の名義変更をするために、ナンバープレートと同じで陸運支局や軽自動車検査協会に行く必要があります。どちらにしても平日の昼間に何度も手続きのために休みを取るのは難しいため、販売店に代行してもらうのが一般的です。そのため、委任状が必要となります。

委任状以外の書類は必要?

新車や中古の車を購入する際には、委任状以外にも運転免許証や実印、印鑑登録証明書、車庫証明が必要になります。ただし、軽自動車の場合は実印の代わりに認印と、印鑑登録証明書の代わりに住民票を用意しなければなりません。

また、車庫証明は普通自動車を購入する場合には必要ですが、軽自動車の場合は地域によっては必要がないため、事前に販売店に確認しておくと良いでしょう。そのほか、中古車を購入する場合には、新車購入時の書類に加えて、車検証・自賠責保険証・譲渡証明書が必要になります。

委任状を用意する際の注意点

委任状を渡しておくと、面倒な手続きを代理人として販売店がすべて行ってくれるため、とても便利な書類であるといえます。

しかし、本人の代わりに登録や申請ができるということは、何も考えずに発行してしまうと悪用される恐れもあるということにもなります。

そのため、委任状を作成するときには、よく考えて本当に必要な時のみ発効するようにしましょう。ここでは、委任状についての注意点を詳しく解説します。

用途を限定

委任状を記入する際には、必ず用途を決めておく必要があります。使い道のよくわからに委任状は、記入しないようにしましょう。委任状には目的や使用用途が記載されているため、サインをする前にきちんと確認しておくことが大切です。

ちなみに、もし委任状に用途がかかれていなければ、後になって悪用される可能性があるため、サインしないようにしてください。

具体的には、委任状にサインと実印があれば、役所で個人情報を取得したり、不動産などを勝手に売買されたりといったことも考えられます。そのようなことにならないためにも、委任状を記入する際には車の登録に関わることのみに用途を限定しておくことが大切です。

委任状は返却してもらう 

たとえ用途を限定していても悪用する方法があるのも委任状の特徴であり、もし不要になった際には確実に処分できるように返却してもらうのがおすすめです。

たとえば、予備の委任状を用意していた、といった場合にいらなくなった場合にすぐに返却してもらってください。下手に流出してしまうと、犯罪に巻き込まれてしまうことも考えられます。

もし業者での破棄、ということになれば本当に破棄したかどうかを確認することができず、不安が残ります。そのため、事前に必要のなくなった委任状は返却してほしい、ということを伝えておくことが大切です。

 委任状を手に入れるにはどうすればいい?

委任状は、使い方を間違えると危険ではありますが、車購入時の手続きの手間を省くためには必要な書類でもあります。そんな委任状を手に入れるのは実は難しくはなく、国土交通省のサイトでダウンロードするだけとなっています。

一般的には車の販売店側で委任状を用意してくれますが、もし個人的に車の売買を行いたい、といった場合には必要になることもあるかもしれません。入手をするためには、まず国土交通省のホームページを確認し、「自動車」というボタンをクリックします。

さらに「自動車ユーザー向け情報」の項目の中の「自動車の登録」をクリックすると、委任状のページへ行くことができます。委任状はきちんと書式が決まっているため、決まった書式であればどの委任状でも使用できるので、書きやすい委任状を使用すると良いでしょう。

ちなみに、国土交通省のサイト以外にも委任状をダウンロードできるサイトはあるので、「委任状 ダウンロード」などで検索してみると良いでしょう。

委任状の書き方は?

委任状の書き方は特に難しいものではなく、必要な個所に必要な文字を記入するだけです。インターネットなどで検索すれば書き方の例があるため、そちらを参考にするとよいでしょう。

ちなみに、「受任者」となっている場所には自分の住所・氏名ではなく、代理人の住所と氏名を記入してください。その下の欄には、代理人がどういった用件で窓口に行くのかといった理由を記入します。ここは目的によって異なるため、注意しましょう。

「自動車登録番号又は車台番号」の部分は車検証を確認して記入することになりますが、一般的に受任者・目的・車台番号の部分は販売店側で記入してくれているので特に気にする必要はありません。委任者と記載のある部分に自分の住所と氏名を記入し、実印を押しましょう。

よくある質問

委任状に関して気になることや不安なこともあるかもしれません。ここでは、委任状に関するよくある質問についてピックアップしたので、ぜひ参考にしてみてください。

 委任状が必要になるときとは?

委任状は、販売店が車の購入者の代理人として新規登録や移転登録手続きなどを行うために必要な書類です。

委任状は誰が用意するの?

 一般的には、車の販売店やディーラーが必要事項を記入した委任状を用意しているので、住所と氏名を記入し、実印を押印するだけでよいようになっています。ただし、きちんと内容は確認しておくようにしましょう。

まとめ

今回は、車の手続きを代行してもらうために必要な「委任状」について詳しく解説しました。委任状があれば、平日の昼間に面倒な手続きをしなくて良く、変なトラブルに巻き込まれることもありません。ただし、委任状はとても重要な書類であるため、必ず使用目的を確認しておくようにしましょう。

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