車庫証明をオンラインで申請する方法は?事前準備や必要書類をご紹介

車庫証明

車を新しく購入したときや引っ越しをした際などに必要となる書類が、「車庫証明」です。車庫証明は、軽自動車は地域によって必要となる場合がある書類ですが、普通自動車の場合は必ず取得しなくてはならない書類です。本記事では、車庫証明がオンラインで取得できるのか、事前準備は何をすればいいのかなどについて詳しく解説します。

車庫証明が必要なのはどんなときなのか

車庫証明が必要なのはどんなときなのかがよくわからないという人もいるのではないでしょうか。ここでは、車庫証明が必要になるときを詳しくみていきましょう。

車庫証明が必要なとき①新しく車を購入した

車を新しく購入したときには、車庫証明を取得しなければなりません。なぜなら、車を購入した際には、どこに保管するのかを証明しなくてはならず、その証明書が車庫証明だからです。

そのため、現在車を所有しておらず、これから車を購入しようと考えている、という方は早めに車庫証明を取得するように準備をしておくことをおすすめします。また、購入予定になっているのが普通自動車であれば新車でも中古車でも関係なく必要になります。

たとえ個人間での取引やオークションでの購入であっても、購入したのが普通自動車で公道を走る予定があるなら、取得しなければなりません。

車庫証明が必要なとき②自動車の所有者が変わった

たとえば、家族や親せきから車を譲ってもらった、という金銭が発生しない場合であっても、所有者が変わるなら車庫証明を取得しなければなりません。

とはいえ、所有者が変更になっても車庫の場所自体は変わらない、といったときには、申請書や印鑑証明は必要になりますが、そのほかの書類は省略が可能です。車庫証明を取得するときに重要なのは、車の保管場所であることを覚えておきましょう。

 車庫証明が必要なとき③自動車の保管場所の変更や引っ越し

車庫証明とは、自動車を保管する場所を証明する書類であり、自動車の保管場所が変わったり、引っ越しをしたりといった場合には、新しく車庫証明を取得しなおさなければなりません。なぜなら、車の保管場所が変わってしまうと車庫証明の意味がなくなってしまうからです。

たとえば、自分が住んでいる住所は変わらなくても、車の保管場所が変わるときには車庫証明が必要です。また、引っ越しで自分の住所が変わったけど車の保管場所はそのまま、といったときも車庫証明を取得しなければなりません。

一般的には、保管場所の変更や引っ越しがあってから15日程度で変更期限が来てしまうため、早めに手続きをしておくことが大切です。

車庫証明の取得に必要な書類

車庫証明は、書類をそろえて警察署に持っていき、手続きをしてから3~7日程度経過したら再度警察署に行って社交証明を交付してもらいます。もし書類に不備があれば、警察署に行く回数が増えてしまうので、必ず書類の記入漏れや不備がないかをチェックしてから提出に行きましょう。

警察署は平日の昼間しか開いていないため、どうしても時間が取れないようなら親族や行政書士などに代理人として手続きをしてもらうことも可能です。ここでは、車庫証明を取得するためにそろえておかなければならない書類について詳しくみていきましょう。

 車庫証明取得に必要な書類①自動車保管場所証明申請書

自動車保管場所証明申請書は、車庫証明の取得を申請するための書類です。車の詳しい情報を記入する書類であり、車検証を見ると記入するべき車のマーカーや型式などが記載してあります。

ここで注意したいのは、書類には車庫証明を申請する人の名前ではなく、車の所有者となる人の名前を記入しなければならないという点です。代理人が申請する場合には、事前に記載した書類を渡すようにしましょう。

 車庫証明取得に必要な書類②保管場所標章交付申請書

保管場所標章交付申請書は、車庫正永に申請書を提出するときに一緒に出さなければならない書類です。内容は自動車保管場所証明申請書とほぼ変わりありません。

そのため、ダウンロードするのではなく警察署で書類を貰った場合には、複写になっています。ちなみに、書類の一番下の部分には「保管場所標章番号通知書」との項目がありますが、ここは警察署の担当者が記入する項目なので、書かないように注意してください。

車庫証明取得に必要な書類③ 保管場所の所在図・配置図

 保管場所の所在図・配置図は、車が保管場所としたところを問題なく出入りできるのか、本当に保管できる場所があるのか、自宅からどの程度離れているのかなどを見るために必要な書類です。地図は上手である必要はありませんが、わかりやすく書くことが大切です。

また、手書きでなくても地図を印刷したものでも問題はありません。そのほか、自宅内のガレージなどに置く場合は「所在図記載欄」は、書かなくても問題がない場合があります。

車庫証明取得に必要な書類④保管場所使用権原疎明書面(自認書)

 保管場所が自分の所有する土地であるなら、保管場所使用権原疎明書面(自認書)も提出しなければなりません。記載する際に、車の登録を行うなら「証明申請」にチェックを入れますが、車の保管場所の変更をするだけなら「届出」にチェックを入れてください。

車庫証明取得に必要な書類⑤保管場所使用承諾証明書

保管場所使用承諾証明書は、自分の所有地以外の場所に車の保管場所を定める場合に使用します。基本的に土地の所有者や管理者に記入してもらう場合が多く、無料で記入してもらえる場合もありますが、3,000~20,000円がかかる場合もあります。金額に関しては、とくに相場などがあるわけではないため、土地の所有者に確認してみてください。

車庫証明取得に必要な書類⑥委任状

車庫証明は必ずしも自分でする必要はなく、代理人に依頼しても問題なく取得できます。ただし、代理人に依頼する場合は、委任状が必要です。

委任状は自分の代理で手続きをすることを任せた、という書類になります。委任状はWebサイトからダウンロードできますが、発行する際は必ず用途や目的を記入するようにしましょう。万が一白紙の委任状が流出した場合、悪用される危険があるからです。

車庫証明はオンラインで取得できる?

車庫証明を取得するのに、2回も平日に警察署に行くのは面倒、という人もいるでしょう。とはいえ、行政書士などのプロに依頼すると手間は省けても5,000~25,000円もの料金がかかってしまいます。

なるべくお金をかけたくないけど平日に休みを取りづらい、という人はオンライン申請がおすすめです。ここでは、車庫証明をオンライン申請するための手順や注意点について詳しく解説します。

自動車保有関係手続のワンストップサービス(OSS)

 自動車保有関係手続のワンストップサービス(OSS)は、自動車関係のシステムであり、警察署や運輸局などに行かなくては申請できない書類などの一括申請が可能なシステムとなっています。

このシステムを使用することで、わざわざ平日の昼間に時間を作ってまで警察署や運輸局に行く必要がなくなり、手続きをスムーズに進められます。

ちなみに自動車税の納付なども可能なので、車関係の手続きをしなければならない場合は一度確認してみると良いでしょう。

オンライン申請での手数料の納付方法

インターネット申請の注意点としては、インターネットで自分で申請するからといって手数料がかからないわけではないという点です。実はインターネットでの申請を利用しても警察署で支払うのと同じだけの費用がかかります。

もちろん自分で申請をする分、余分な費用は掛からないため、その点は安心できます。かかる費用は、車庫証明の発行手数料として2,000円~2,300円、保管場所標章交付手数料として500円~610円程度です。支払いはインターネットで可能であり、インターネットバンキングかペイジー対応のATMで支払えます。

自動車の車庫証明をオンライン申請する手順

車庫証明をオンラインで申請するには、3種類の方法があります。自動車のオーナー本人が申請をするか、マイナンバーカードを使って代理申請をするか、印鑑証明を利用して代理申請をするかです。

手順は簡単で、まずは書類をすべて電子データ化しておき、OSS申請サイトを開いて必要事項を記入します。ICカードリーダにマイナンバーカードか住民基本台帳カードをセットして電子署名をし、送信してください。

手数料を納付し、もし書類などに不備があれば情報を修正します。審査が終了すれば、窓口で交付された車庫証明や車検証を受け取れます。手続きにかかる期間は1週間程度と通常の手続きと変わりありません。引っ越しなどで車庫証明が必要な場合は15日と期限が決まっているため、早めに申請をしてください。

ちなみにマイナンバーカードや印鑑証明を利用して代理申請をしてもらう場合も、手続きの手順自体は変わりありません。

ただし、マイナンバーカードで代理申請をしてもらうには電子委任状が必要で、印鑑証明を利用して代理申請をしてもらう場合には、通常の委任状が必要です。また、行政書士などに代理申請をしてもらう場合は代行手数料などが必要になるため、注意しましょう。

1か月以内に運輸局へ申請

車庫証明は、警察署で交付してもらえばそれで終了というわけではありません。交付を受けたら、1か月以内に運輸局へ申請をする必要があります。

車庫証明には有効期限が定められていて、甲府から1か月以上が経過してしまったら無効とされ、受理されません。その場合は、再度発行してもらう必要があります。そのため、手続きは早めにすることが大切です。

車庫証明のオンライン申請でよくある質問

オンラインで申請ができるとはいっても、インターネットでの申請がよくわからない、気になる疑問や不安があるという人もいるのではないでしょうか。ここでは、オンライン申請に関するよくある質問をピックアップしたので、ぜひ参考にしてみてください。

サイトの利用に手数料はかかる?

OSS(自動車保有関係手続のワンストップサービス)の利用は、無料です。なぜなら、営利目的で作られているわけではないからです。そのため、安心して利用できます。

ただし、申請する書類によっては手数料などがかかる場合もあります。そういった場合は、インターネットバンキングなどを利用して支払いができるので、自分に負担がない方法でうまく活用してみてください。

Windows以外のパソコンからでも申請できる?

残念ながら今のところWindows以外のパソコンでの申請は受け付けていません。そのため、使用するパソコンには注意しましょう。また、同じWindowsでもバージョンが古いと使えない場合があるため、その点にも注意が必要です。

まとめ

本記事では、車庫証明をインターネットで申請する方法について詳しく解説しました。オンライン申請は便利な半メイン制限もあるため、注意事項をよく理解したうえで申請を行いましょう。平日になかなか時間が取れないという人には有効な手段なので、まずは一度試してみることをおすすめします。

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